脳をお掃除する脳脊髄液のためのコンディショニング | 志木市のパーソナルジムから様々な情報を発信 | ブログ

脳をお掃除する脳脊髄液のためのコンディショニング

1、はじめに
脳脊髄液（のうせきずいえき、Cerebrospinal Fluid: CSF）は、脳内と脊髄を包む硬膜内に存在する無色透明な液体で、髄液とも呼ばれます。
脳脊髄液は、脳内に蓄積してアルツファイマー病や認知症の原因といわれる老廃物のアミロイドベータ(タンパク質)を除去して、神経細胞の健康を維持すると言う役割に着目し、次のようにアプローチを行います。
ややフィジカルコンディショナー的な内容ではありますが、参考にしてください。（内容の一部の出典は、ChatGPTによる）

2.脳脊髄液とは
　脳脊髄液は、脳や脊髄を包む硬膜内に存在する無色透明な液体で、通常成人の場合、脳室内で一日に約500〜700ミリリットル生成され、脳内から脊髄の硬膜内を循環し、約3〜4時間ごとに全体の量が入れ替わるとされています。

3、脳脊髄液の役割
・脳と脊髄を物理的に保護し、外部からの衝撃や振動から守る
・脳に必要な栄養素の供給と神経伝達物質の拡散やホルモンの運搬
・脳内圧を調整し、安定させる働きがある
・脳内の老廃物の除去に重要な役割を果たしている

4、脳脊髄液へのコンディショニングについて
　脳脊髄液は、脳内に蓄積してアルツファイマー病や認知症など神経変性疾患の原因とされる老廃物のアミロイドベータ(タンパク質)の除去により神経細胞の健康を維持するという重要な役割を担っているが、何が、どのような役割を果たしているのか確認し、必要なコンディショニングで整えることとする。

(1).脳脊髄液を循環させるポンプ機能について
　脳脊髄液の循環には呼吸、心拍、脳内の圧力の変化などさまざまな要因が複雑に関与しているが、その中でも特に、仙骨と後頭骨が呼吸運動と連動しながら働くポンプ機能が重要な役割を果たしている。

(2).脳脊髄液のポンプ機能に影響を及ぼす仙骨のうなづき運動
　脳脊髄液のポンプ機能を担う仙骨のうなづき運動(ニューテーションとカウンターニューテーション)に影響を与える可能性のある骨盤周りの筋肉のバランスを確認し、コンディショニングで整える。

5.具体的なコンディショニングアプローチ
(1).仙腸関節の可動性チェック
　立位姿勢からストークテストで左右の仙腸関節の可動性を確認
　可動性がない（固着）場合、仙骨によるポンプ機能が停止している可能性があるため、原因を探し対処していきます。
　考えられる原因は、同側の梨状筋が過緊張によって短縮し、仙骨を外側へ牽引し腸骨との衝突で可動性がない（固着）状態となった。
(2).可動性がない場合の対処
　腹臥位から仙骨の傾きと梨状筋の緊張度を触診し、仙骨が左方への回旋と過緊張していたら、原因の梨状筋を緩める。
(3).仙腸関節の可動性再チェック
　再ストークテストで仙腸関節の可動性の正常性を確認する。
(4).仙骨の呼吸に合わせた動きを出す
　仙腸関節の固着によって止まっていた仙骨の動きが可能となったので、腹臥位からPSISと仙骨にそれぞれ指を軽く置き、自然呼吸に合わせて仙骨側の指でうなづき運動の前傾（ニューテーション）、後傾（カウンターニューテーション）の動きを出す。
(5).仙腸関節を固着させる梨状筋短縮に対する原因解決と再発防止
　①梨状筋短縮の原因は、経験上、同側の骨盤周りの筋肉が骨変位のためマイナス骨連鎖で抑制弱化し、その結果、梨状筋に負荷が集中した。
　②.マイナス骨連鎖による抑制弱化は、変位した骨を正しい位置への修正を行うと促通するので、この状態で再発防止の筋トレを行う。
　　変位する骨と抑制弱化する筋肉は、
　・距骨の前方変位で同側の大腰筋が抑制弱化
　・立方骨、舟状骨の下方変位で、同側の大腿筋膜張筋、内転筋群が抑制弱化
　・仙骨の後傾方向への変位で同側の大臀筋が抑制弱化
　・腸骨の外方変位（EX腸骨）で同側の中臀筋が抑制弱化　　　　　
(6).最後に、腹臥位から仙骨と後頭骨の上に置いた手の平で自然呼吸に合わせてうなづき運動をサポートを行い、脳脊髄液のポンプ機能を円滑化させる。これを10回程度繰り返す。
　
よって、仙骨のポンプ機能が働くことによって脳脊髄液が円滑に循環するので、脳のお掃除も行き届くこととなり、アルツファイマー病や認知症など神経変性疾患の原因とされる神経細胞の健康を維持するという役割を担うことができます。
この一連のアプローチをセルフで行うセルフコンディショニングを、パーソナルトレーニングの中でお伝えすることもできますので、興味のある方は、連絡をお願い致します。

なお、本内容はエビデンスはありません。これは一つの考え方とその方法となりますので、ご承知おきください。